「変わるのは情報で変わらないのが人間」と何かの本で読んだ事がある。
まさしくそれを痛感した日だった。
D3sのマニュアル動画撮影が教わった手順で出来ないので銀座ニコンプロサービス(NPS) にロケの前に行く。
NPSのNAKAさんに事情を話していると、NAKAさんは私の話を遮り話しはじめた。
以前話したマニュアル撮影の手順は誤りで最新の情報は<LVは三脚モード><高感度設定無>までは正しいが<EVロックボタンを押しながら撮影>ではなく<OKボタンを押してから撮影>だったのだ。
取説の動画ページにはこの事は明記されていないしカスタマーセンターとの電話でのやり取りでも一切<OKボタンを押してから撮影>は無かった。
ニコンでも人によって持っている情報が違っていて、動画に対する情報の共通認識がされていないのが現状である。
こんな事で大丈夫!ニコンさん。
しかし、これはニコンに限った事ではない。
その日のロケ終了後銀座アップルストアーのGeniusBarを予約しておいたので立ち寄る。
20分ほど遅れて入ったが案の定、接客が遅れていてタイミングよく待たずに受けられた。
内容はD3s動画をFCPでProRes変換出来るかの検証である。
マックのカスタマーセンターによると、「出来ると思うが実際カメラをアップルストアーに持ち込んで検証してみて下さい」との事。多分認証済みカメラの中にD3sが無かったのだろう。
その事をGeniusBarの担当に伝えて検証してみるとFCPはD3sのファイルを認識出来ないのでFCPでのProRes変換ならびに編集加工は無理と告げられる。
その結果に満足せず、30分ぐらい色々アイディアを出し合いながら試行錯誤したが無理だった。
あまりに私がしつこいので最後にFCPの専門家に来てもらった。
するとどうだろうProRes変換があっさり出来てしまった。
この作業は特別な事なのかと聞くと「FCPを知っている人には特別ではなく知らない人には特別な事」と語っていた。
要するにGeniusBarの担当者にFCPのスキルが無かったという事であろう。
人間のスキルアップと情報の共通認識がハードの進化に追いついていないのが現状であ〜る。