ピエロの最近のブログ記事

スクリーンショット 2020-08-18 16.53.40.png私が19歳の時に撮影したサーカス(ピエロ)を写真集にしようと企画しておりポップサーカス団の方に取材など快くご協力していただいておりますのでほんの気持ちですがクラウドファンディング参加しました。

ご興味のある方是非愛の手を差し伸べて頂ければ幸いです。。

https://a-port.asahi.com/projects/pop-circus/

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12/20、レギュラーの撮影で赤坂にロケに行った。

毎年、このお仕事は年末に撮影を行うのですが昨年まで廊下の壁には何もなかったのに今年は様子が少し違う。

額装されたアート写真が廊下に3枚、各部屋に1枚ずつ飾られていた。

それはとても優しく心が和むそんな温もりのある写真である。作家が知りたかったがサインが読めない。。笑

でもってその会社の代表のN島さんに聞いてみると、、なんとあのサーカスの時間のフォトグラファー本橋さんだった。

しかも年末のご挨拶に今日の16時にいらっしゃるというではないか。。

代表にお願いして少しお話しさせて頂きましたが作品は作家の人となりが伝わってくるんだとつくづく思いました。

こんな偶然あるんですね!必然だったかも。。。

楽しい時間ありがとうございました。。

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ts社のtkさんにピエロの作品を見ていただく日が来た。

14時30分に中野だから何時に出ればいいのか調べていたらam10時ごろ見知らぬ携帯番号から電話が入った。

電話に出るとtkさんで都合が悪くなったので12時30分に時間を変えてくれないかという電話だった。

澤田スタジオから中野までは車で30分の距離でその時間なら十分対応可能なので了承して電話を切っり予定の時間に間に合うように会社を出発した。

いよいよtkさんと初対面である。この歳でこんなに緊張するとは思わないほど緊張した。

最初にお決まりの名刺交換していざテーマをプリントしたA4普通紙を提出して読んでいただく。

TKさんは淡々とそれを読み終えて2冊あるポートフォリオのページをめくり始まる。

何回も何回も写真を丁寧に見てはテーマを読み直してまた写真を何回も何回も丁寧に見る

それを何回繰り返しただろうか。

そしてTKさんはいった

100%うちの持ち出しでは出来ませんが4:6なら出来ますと

要するに1000冊刷って400冊はTS社で600冊は私が負担してくださいということだ。

この配分がいいか悪いかはどうでもいい

それよりTKさんにピエロの写真を認めて頂いたことがとても嬉しかった。

しかしテーマの言葉が弱いことやもっと舞台裏の画像を入れてはとアドバイスをいただいたのでそこらへんは今後ブラッシュアップしていきたいと思っていますと答えた。

tkさんは独り言のようにあのサーカスを超えるにはどうしたらいいのだろとおっしゃっては顔を手で撫でていた

本橋成一さんのサーカスの時間という写真集のことを指しているのだとすぐにわかった

あの写真集を越えるために何が足りていないか真剣に考えてくださるtkさんに感謝の気持ちでいっぱいになった。。

以前料理の写真集を制作して出版したいと思い企画したが途中で頓挫してしまった苦い過去がある。

その時色々と相談に乗っていただいた方々やプレゼン撮影用に料理を作っていただいたフードクリエーターの中山晴奈さんにはほんと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

やはり作家としてそれなりに名前が出ていないと出版社は会ってもくれない厳しい現実を知りました。

しかし近年自費出版とクラウドファンディングサービスというものがある。自費出版社にかかる経費を見積もってその資金を集めるためクラウドファンディングサービスで写真集の内容をネットで広く紹介して賛同者を募り資金集めを行うのだ。

もちろん資金集めを代行するそのクラウドファンディング会社にはそれなりの手数料が発生する。

悪く言えば人の褌で相撲を取る的な会社ですが利用価値は大ですし私自身50歩100歩的な感じは歪めない。

なんてぼやいていても何も始まらないので持ち込みでピエロのプリントを見ていただくため美術写真集を専門に扱う出版社ts社のtkさんにアポを取るため電話をしました。

ご返事は1ヶ月待てるならお会いできますよ、、でした

つまり11/21の14時30分でお約束した。

tkさんは昔からブログをちょくちょく読んでましたが人生を捧げてこの仕事に取り組んでいらっしゃる方でその姿勢は頭が下がるばかりです。

なのでtkさんにお会いすること自体私にとって大それたことでありしかも自分の作品をどう評価されるかその反応が今から怖くて仕方ないし出来れば今から電話してお断りしたいぐらいの気持ちでいっぱいだった。

とにかくプリントの精度を上げるべく作品を元同僚に評価してもらうことに決めた。

そこで昔から思ったことを口にする正直なカメラマン松本裕之くんに会うことにした。

彼はお世辞など絶対言わないし辛口のコメントがもらえるという確信があった。

その確信は見事にあたり褒め言葉は一切なく色々と辛口アドバイスをいただいた。

1つ  黒の締まりが少し足りない

2つ  トリミングが甘い

3つ  舞台裏の画像がもう少し欲しい

これを元にネガを再セレクトして丹念にブラッシュアップのプリント作業に入った

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写真展で展示した作品はフレームに入っているのでしまうにしても結構かさばる。

写真展に来れなかった方々もいらっしゃるので新しいスタジオに飾る事にした。

一年間は飾っておこうと思っているので御覧になれなかった方はスタジオに遊びに来て下さいね!!!!
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写真展開催中cafe10オーナーの都合により5/6の金曜日が臨時休業となってました。

事前に連絡が無かったのでその日貴重なお時間を割いて足を運んで頂いた方々にご迷惑を掛けてしまい誠に申し訳ございませんでした。

写真はフレームに入れたままサワダスタジオにしばらく保管予定です。

もしよろしければ遊びに来て下さい。


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村田さんの手には綺麗な鹿の角が!

上原さんが帰宅した後ピエロの写真展の企画を持ちかけてくれた村田さんが登場!

先日山でゲットしたお約束の鹿の角をプレゼントした。

その後撤収まで時間が有ったので誘われるまま村田さんと高輪を散策した。

東京とは思えない異空間の路地を抜けて泉岳寺まで歩く。

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泉岳寺での西日
暑かった春の一日と写真展の最終日
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<ピエロ>写真展も最終日となった5/8。夏かと思うぐらいの暑い日となった。

今日は私をピエロの撮影に誘って頂いたフォトグラファーの上原治雄サンと事務所で待ち合わせしてcafe10に行く約束をしていた。

12時過ぎ、上原さんは次男の申裕さんとサワダスタジオに到着。

申裕さんは北海道でカメラマンとして活動している。

その日は漁師のプリントを色々見せて頂いた。

おとうさん譲りの感性と洞察力、厳しい極寒の地で逞しく生きる漁師の熱が伝わる写真だった。

澤田スタジオで写真談義の後、ピエロの写真展会場cafe10に移動してドライカレーを食べた。

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写真展会場にて上原サンと記念撮影

上原さんと巡り会えなかったら写真の楽しさを知る事も無く今こうしてフォトグラファーとして生きていなかったと言い切ってもいいかも知れな。

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GWなか日の平日金曜日という事で電車も道路も都内は空いている。

続けて連休にしている人が多いのか、不安になるほど電話が一切鳴らない。

おかげで画像処理は捗りますが・・・・。

外は今にも雨が降って来そうな感じです。

『ピエロ』の写真展も明後日の8日までです。

この写真展で色々な方と知り合いお話しした。

近くに明治学院大学が在りそこのカメラマン志望の学生とも話が出来た。そして、彼の写真を見る事も出来た。

若さを感じる写真で若者らしい荒削りの直球勝負の気持ちいい写真だった。

今の自分に無い忘れかけていた何かを思い出させてもらった写真だった。

人と人の縁は面白い。そして何かを必ず与えてくれる。


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表参道の並木にぎっしり新緑が!

先日までは枝だけだったのに・・・・・。

冬は葉を落とし暖かい日差しを私達に。

夏はミッチリ葉を付けて突き刺すような強い太陽光を遮ってくれる素晴らしい並木。


日曜日の夕方展示して昨日から写真展が始まった。

とっいてもブログ以外個人的に誰にも何も告示していないので早く報告したいのだが,,,,。

溜まった画像加工と引っ越しが同時進行しつつ段ボールに囲まれながらテスト撮影。

なかなかそこまで手が回りませんが引っ越しと写真展のお知らせを同時に行おうと思います。

ブログを読んで頂いている方には一足早くお知らせしますね。

お知らせメールのコピペですが・・・。




澤田スタジオ移転と写真展のお知らせ

このたび(有)澤田スタジオは、4月25日(月)より事務所兼スタジオを下記住所に移転いたしますのでご案内申し上げます。
赤羽橋駅、芝公園駅より徒歩4分と便利になりました。
これを機会にさらに皆様方のご愛顧を得られますよう、専心努力いたす所存でございます。
今後ともなお一層の御支援を賜りますようお願い申し上げます。


新所在地
〒105-0014 東京都港区芝3-2-14 芝三丁目ビル703号
新電話番号
03-6435-2040
新FAX番号
03-6435-2041
業務開始日
平成23年4月25日(月)より
お手数をおかけしますが住所、電話番号の変更をお願いします。

*webサイトURLおよびメールアドレスには変更はございません。
よろしくお願い致します。


写真展のお知らせ

高輪にある客席10脚の小さな可愛いカフェギャラリー<CAFE10>にて「ピエロ」の写真展を4/18〜5/8まで行っております。
ピエロの喜怒哀楽に癒されます。
住所
港区高輪2丁目6番22号 高輪二本榎消防署の近く 最寄駅:白金高輪徒歩7分
営業時間
平、土曜日 12時〜20時
日曜日   12時〜18時
定休日   木曜日、祝日




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今週フォトグラファ−の村田昇氏から軽いのりで「写真展やんない!」と電話があった。

現在村田氏は<高輪cafe10>という客席10席の小さな可愛いカフェギャラリーで写真展を行っているのだが、今回の震災で少しでも癒しのある、笑顔がある作品を店内に置きたいと言うオーナーの思いから私のピエロの写真を勧めてくれたのが事の始まり。

オーナーの坂口さんにも気に入って頂き4/17から5/8まで行う事が決定しました。

人生初めての写真展です。

しかし、仕事が忙しいのと引っ越し作業でなかなか写真展に集中出来ないのも確かである。

今日明日の2日間で何とかせねばと思っております。

十分時間があって色々と考えるよりエイ・ヤーとやっちゃう方が良いかもと思いつつ色々考えてしまう私でした。

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大きくプリントしたピエロの写真
3枚の内の1枚

今週大伸ばしを行ったピエロのプリントを丸めて持ち帰りたく無かったので、昨日作ったお手製の専用ハードケースに収めてサワダスタジオに持ち帰った。

スタジオが村田さんの所より小さいのでプリントが一回り大きく見える。

大きさ見本で私が・・・・・。




さてさて、昨日急ぎの画像処理の納品も終わったので今日は散らかり放題のスタジオの掃除と明日の撮影準備、、、ひょっとすると夕方打ち合わせ?

とりあえず掃除機からだな〜。

ところでサワダスタジオの掃除機は私がフリーになった頃購入した物でかれこれ17年間週に最低2回は活躍している。

見た目はボロボロで最近流行のダイソンのサイバー的なデザインとは比べ物にならないぐらいのしょぼくベタなデザインの地味な色の掃除機。

近年エコ替えなどと企業に踊らされ電化製品を買え替えるのがステータスになっているようだが、まだまだ使える物を処分するのはいかがなものだろうか!

先日ラジオ番組でどっかの教授が同じような事を話していたな〜。

目先の電力消費だけが踊っていて根本的な所が見えにくくなっているような・・・・・。

澤田スタジオは壊れるまで使う!モッタイナイ精神でいきますよ〜。


1180×850の出力はド迫力
下にあるA3のプリントが小さく見える



昨日の午後、サワダスタジオの近くにあるキャンティでケーキを購入し一路フォトグラファー村田昇氏の事務所に直行した。

目的は以前から「使ってもいいよ〜」と使用許可を頂いていたEPSONの大型プリンターで<ピエロ>の写真をプリントする為だ。

そのプリンターはスタジオの角で白い布が掛けられていて、言われなければ大型の電子ピアノの様にも見える。

とりあえずケーキを食べながら写真談義に花が咲く・・・・・。

そしてイザ!プリント開始である。

持参したA3のプリントを参考にどれを伸ばすか検討。

当初の約束では1枚と決まっていたが村田さんの計らいで3枚もプリントしてしまった。

1枚と決めていたのはインク代がメチャクチャ高いのであ〜る。

聞いてビックリ1セット¥200,000−な〜り〜。。。。。

PCで最初のプリントの設定をして(トーンカーブで明るさを気持ち抑えた)クリック。

この日の為に解像度を700(約160MB)にしてあったのでなかなかプリントが始まらない。

10分後、やっとプリントが始まった。

プリントヘッドが静かにそして軽快にリズムを刻んで行く。

プリントされたロールペーパーが下に少しづつ出て来る。

そして10分後、紙を切る乾いたカッター音がしてプリンターが止まった。

出力された1180×850の大きなペーパーを村田さんとアシのHANAちゃんが手際よく丁寧に壁に貼ってくれた。

す、、凄い迫力!そして綺麗!

これは8×10で初めて撮影しビュアーにポジフィルムを乗せた時のあの瞬間の感動と同じ物を感じた。

カラーとモノクロの違いはあれど鳥肌が立つあの感動が全身に走る。

そこには滑らかで優しい一色無限のトーンが一面に広がっている。

見れば見る程美しい!

オリジナルの素材は30年前に撮影した135ミリのトライX。
しかも1600とか3200に増感現像してある。

そのフィルムをスキャンしてデジタル化されたデータはオリジナルより美しかった。

当然フィルムの素粒子感は在る物のフィルムからのプリントでこの大きさに伸ばしたものより遥かに美しいと思われる。

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このプリント達を多くの方々に見てもらいたいと強く思うようになってきた


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先週末から時間が少し出来たので以前からやりたいと思っていたピエロのスキャンとプリントを行っている。

100枚程セレクトした画像をエプソンのGT-X900でスキャンしながら画像修正を同時進行、そして今日からHPのPhotosmrt Pro B9100でA4とA3にプリントしている。

このB9100は優秀でモニターの色を忠実に再現してくれるので結構気に入っている。

さて、このモノクロフィルムはかれこれ30年前に撮影したもので確か1600か3200ぐらいまで増感しているので粒子が粗く、しかもゴミだらけ。このごみ取り作業だけで気の遠くなる様な時間を費やしてしまった。

そのごみ取り作業が苦痛な為、この作業を今ままで先送りしていたと言っても過言ではない。

それは想像以上に苦痛だった。(気が狂うかと思った)おかげで肩と右腕がパンパンである。

さてさて、プリントが楽しみ楽しみ。



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<黒坂了司撮影>


ホームページの追加画像の整理をしていたらとっても懐かしい画像が見つかりました。

僕がモデルになったレコードジャケットとそのポスター写真です。


事の経緯は、僕がピエロの撮影をしていた事がきっかけで、「色々面白い顔が出来るだろー」とゆう単純な話です。

一生懸命面白い顔を演出したのですが採用された画像は普通ですね!

特殊メイクアーティストの方に1時間ほどメイクして頂き白ホリで撮影。

普段は撮る側なのに不思議な感じです。



ク〜!今見ると恥ずかしー!

でも、とてもすばらしい思い出でモデルの気持ちが少し分かった貴重な体験でした。



ヘロヘロ


撮影⇒デジタル現像&レタッチの毎日でだいぶ寝不足でヘロヘロ、とりあえず今日中に残りを加工すれば明日は休めそうです。

今週は天候が悪くモデル撮影で久しぶりにストロボ生光で太陽を作り撮影。

撮影は日々勉強、試行錯誤の繰り返し大変楽しいです。
同じような物を撮影してもチョットしたアングルやライティングで結構違う見え方をする事も有ります。

そんな今週の忙しい中、ロケ中にmac book proのHDDが故障、仕方無いのでcfカードに取り込んだデータをレイアウト用にADが持って来たキューブに落とし込み画像確認です。

このような事が無いように外付けHDDにシステムを入れておかなければと反省です。
故障したmacは銀座にてHDDを交換作業してアップは来週の火曜日予定です。

あっ!そういえば今週人生初めて撮影したカテゴリーが有ります。
話の続きは明日!

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<NikonD2x+18~200>
昨日から銀座松屋で「世界の中古カメラ市」が行われていて早速初日に行って来ました。

見た事の無いカメラや珍しいカメラも有りご機嫌です。

会場はまるでカメラのオモチャ箱です。

僕のお目当てはズバリ!ハッセルのSW、それも僕と同じ誕生年の1963年製、シリアルナンバーがTPで始まる物ですが探すと無いのです。

お目当てと言っても買う予定もお金も無いんですけどね!


ところで、何故か古いカメラは手に馴染むんですよね、と言うか昔から使っているので手が覚えていると言った方が良いかも知れません。

ライカのM3をはじめとするMシリーズ(M5は別)やハッセルのVシリーズ等、おおまかな所で形、フィーリング、基本操作などほとんど変わらずメカだけ進化して行きます。



昨年12月にニコンから発売されたD3xも数年前に発売されたD3と全く同じ形です。

デザインの新鮮さは有りませんが手に馴染んでいる為、撮影に集中出来きます。

このニコンの決断はとても素晴らしいと僕は思う。

また、D2xからバッテリー、AC電源等も変わってないのです。

我々がニコンにフィードバックした声が確実に届いている。


僕たちカメラマンはカメラを使わないと写真が撮れ無いが、カメラに使われてはいけないのです。

その為にもカメラは手に馴染ませ体の一部にする事が必要なのです。

その事にニコンも気付いてくれたのだと思います。

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<NikonD2x+18~200>


ハヤサキスタジオのアシスタント時代に作品撮影でサックスを撮影した。

サックス皆さん知ってますよね。

楽器のサックス。

友達から作品撮りの為それを借りた。

4×5のカメラを据えてタングステンライトを1灯づつトレペ越しに当てて行く。

指を乗せる周りがとてもカッコいいんです!

パイプが何本も縦に走っていて指を乗せる所は丸く切った玉虫色の貝が埋め込んでありついつい目が行ってしまいます。

現像からあがったフィルムに定着されたサックスはカリカリしたとても金属の質感の有る良い写真だと思い、オヤブン(社長、早崎治氏)主催のコンペに自信を持ってその写真で挑戦!

結果、敗退です。

敗退どころかオヤブンの激怒に触れてしまいました。

何故だと思いますか?


サックス=楽器
楽器=音が出る
音が出る所=ラッパ部分

僕がついつい目が行ってしまった所は二の次なのです。

コンペに参加したアシスタント全員の前で、オヤブンはスタジオ中に轟く声で僕に向かって言った。

「こんな所一生懸命撮って何になる!放っといても奇麗に写るわ、澤田!!!楽器を撮るなら美しい音色が出るラッパを奇麗に撮らんか!」オヤブンの言葉が脳天から足に雷のように僕の体を裂いて行った。 

撃沈です。

確かに私が撮ったラッパ部分はお世辞にも奇麗では無かった。

それから徹夜を2回してあがったサックスの写真をオヤブンに見て頂き「これぐらい写っていれば良いだろー少し音色が滲み出て来た!」

あれから20年以上経ちますが、今サックスを撮影して、あのサックス以上に奇麗にラッパを撮る事が出来るカメラマンになれたと思います。

オヤブンの何者にも惑わされないオーソドックスで自分に頑固な考え方をいつまでも心の真ん中に据えて生きて行きます。

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私に写真の面白さ、楽しさ、難しさ、厳しさ、考え方そして技術等を時には実の弟のように時には息子のように教えて下さった方がが3人居ます。

まず最初に出会ったのは上さんです。
上さんとは、専門学校時代、夏休みに幼稚園児の一泊保育の企画運営をしていた株)キンダーで指導員としてアルバイトしていた時に知り合いました。

上さんは厳しく美しい自然やドキュメンタリーを撮影してらっしゃるカメラマンです。
私が将来写真で生きて行きたい事を明かすと色々相談に乗って下さいました。

上さんはとても気さくな方で、知り合って間もない私を冬の東北に自動車で寝泊まりしながらの撮影旅行に誘って頂きました。

その時、途中車がスリップして事故ってしまい近くのラブホテルに2人で泊まった事、それが私の初めてのラブホテルデビューだった事色々楽しい経験でした。

自宅敷地内にプレハブの立派な暗室が有り、朝方まで何回も自由に貸して頂いたりもしました。

その影響で自宅に暗室を作り母にお酢臭いと叱られた事全てが遠い昔の楽しい思い出です。

また、テントを張り地方巡業しているホリデインサーカスの撮影にも誘って頂き撮影に夢中になった事今でも新鮮によみがえります。

もし、上さんとの出会いがなかったらと思うともう少し違う人生だったかも知れません。

全てが偶然で、過去になった時初めて運命的な事となるのでしょうか。


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