9/30 17時03分
4×5のカメラを久振りに引っ張りだして各部点検して清掃した。
その時ふと脳裏に浮かんだ言葉があった。
ハヤサキスタジオのアシスタント時代の事である。
当時の上司、早川広行氏曰く。
「レンズは素の状態でこそ100%の性能を発揮するように設計されている。」
「よってフィルターをレンズに付けるのはレンズに失礼な事なんだ。」
「しかし、CCフィルターでフィルム補正をどうしてもする時は4×5の場合ハレーションの出にくい後ろ玉に付けるんだ!」
いわれてみれば何の疑問も持たず皆がやっているので4×5の時は蛇腹を外してわざわざ後ろ玉にフィルターを付けていたが135㍉やブローニーの時は前玉に付けていた。
付けていたというより前玉以外付ける場所がなかったからなのだ!
全ての行動には必ず理由が有り、意味の有る事とその時痛感した。
今はフィルターをレンズに付ける事は殆ど無くなったがどうしてもという時に使うのがNDぐらいである。(これすら私の場合安易には使いたくない)
レンズ保護の為という口実で無色透明なフィルターなどは付けない方がよいのである。