百戦錬磨の由緒ある500C+ディスタゴン

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500C+プラナー80(6枚玉)
何やってんだか、次男はひょうきん!


以前上田義彦氏の究極のファミリーアルバムの写真集をまねて我が家もB/Wで写真を撮ったものの、その後ほったらかしだったそのB/Wのフィルム現像を夕方行った。
長くは続かなかったが合計32本も回していた。

ちなみにタンクはパターソンで、135ミリなら1度に3本現像出来、さらにリールが伸びてブローニーも2本現像出来る優れもの。
恩師、上さんから25年以上前に3組頂いたものです。
今回は32本で1セット9本現像だから3セットと2本タンクの作業です。

昔は毎週末、撮り貯めたB/Wをこのパターソンで現像して紙焼きした物でしたが・・・!
昔に戻って少しやってみようかな。

フィルムと言えば時々スナップでライカやハッセルを持ち出す。
特別何を撮ろうと言う訳ではないが子供、友達、先輩、町並みを撮影したりします。
ハッセルだからと言って三脚なんか使いません。
ブレていても良いんです。
スナップですから。
ですが結構ブレないんですよハッセルは、1/30いや1/15までは行けます!(多分)

仕事用のハッセルはコンタックス645を新品で購入する時に全て手放してしまったが1セットだけ残している特別なハッセルが有る。

それは、以前勤めていたハヤサキスタジオのハッセルで百戦錬磨の由緒あるハッセル500C+ディスタゴン50ミリです。
このハッセルでおやぶん(早崎治氏)や歴代の先輩方が日本の広告写真を撮影していたと思うとボロボロでもとても手放すなんて考えられません。
宝物です。

個人的には標準にしては少し画角が有り、蛇腹じゃない四角いフードを付けた時に500Cとのバランスがgooな80ミリが大好きです。
なので初期のプラナー6枚玉(ノンコーティング)をあえて探して昨年購入した。
状態は「私は50年前のレンズですよ」と言わんばかりの顔つきですが500Cも負けず劣らずで良いコンビです。この子達。

500Cはスクリーンが暗く、内面反射も有る。
オールドレンズにも内面反射の影響が出る事がしばしばで、何よりこのカメラは無骨で色々な操作を必要とするのだ!

しかし、今のカメラには無いこれらの事(光学的欠点)を生かした絵作りをしたり、現像されて来たフィルムを見るまで気づかなかった光の演出に感動したりと全く飽きないんだな〜。

必要不可欠な色々な操作も写真を撮る事の儀式ように思えて大変楽しくなる。

さらに、フレームが6×6の正方形ですよ!
仕事ならば印刷のトリミングを考慮して撮影するが仕事じゃないんですからここはこの正方形で遊びましょう。
大胆かつ美事なトリミングをファインダーで決めてノートリでプリントするんです。
こんなこともハッセルに出来る楽しみ方です。

オールドレンズの写りはうっとりするほどの優しさとコントラストでハイライトの滲みなんか最高!涙もんです。
そして、色乗りは独特でコッテリ、シットリしていて親近感を感じる描写だ。

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500C+ディスタゴン50
何やってんだか、この2人


500C+ディスタゴン50
見かけはボロボロ、写りはピカイチ

元ハヤサキスタジオの上司と言うと堅苦しいですね。
仕事や人生の恩師の一人です。
私に山の魅力をお教えてくださいました!


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ハヤサキスタジオ時代、正式にアシスタントからカメラマンとして昇進すると新品の4×... 続きを読む

このブログ記事について

このページは、澤田スタジオ HOMEが2009年1月26日 18:34に書いたブログ記事です。

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