一つは私が6/4に五十代に王手を掛ける49歳になった。
そしてもう一つは5/7に他界した父の四十九日が昨日行われた。
父は胃から肝臓に転移したガンで昨年7月に担当医より余命四ヶ月を宣告されていた。
その後、睡眠治療という副作用を最小限に抑えるオーダーメイドの抗がん治療により、残された時間を有意義に過ごす事が出来たと思う。
宣告された帰りの車の中で私が父に言った事がある。
「食べたい物が有れば何でも食べに行こう!行きたい所があれば何処へでも連れて行くよ!」
しかし、父は「食べたい物も行きたい所も有ありません」ときっぱり言われてしまった。
そして、父はいつもと変わらぬ毎日を送ったのだ。
唯一違う事と言えば二週間に一回行われる睡眠治療の為、点滴を受けに病院に通院していたことだけだろう。
私だったら欲の尽きる限り食べて、行きたい国に行って、残された人生を遊んでしまうかも知れない。
なぜ、父はそれをしないで普段と変わらぬ毎日を送ったのか?それは、たぶん、ガンと戦う気力と勇気を私たちに身を以て見せたかったのだろう。
何より父はこの病気が絶対治ると信じていた。実際今年三月にはとても調子が良くなっていたのだが・・・。
救いだったのは肝臓のガンは痛みが少ない事と最後まで大好きだったお酒は医者から止められなかった事だ。
そして、唯一の悔いは私が巻き込まれた4月の交通事故のケガで会社近くの病院に通院中に父が危篤となり留守電を聞き病院に駆付けたが最後を看取れなかった事だ。
今現在、カロート(納骨室)には12個の骨壺が入っていて満室状態。
本来なら四十九日に納骨するのだが当日は納骨せず古くなったお墓の大規模修繕工事を行った後、御先祖様の骨を土に戻してから父の納骨を10月ごろ行う予定です。
合掌
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