サワダスタジオの名刺、年賀状、ロゴなど一式を制作してくれているデザイナーの佐藤一人サンと20年前に何かの打ち上げで酒を飲みながら話した内容は今でも忘れない。
私達は若く、野心に満ち溢れていた。
何も怖く無いし何でも出来ると思っていた時代に彼は言った。
「どんなにギャラが良くても絶対断る仕事が一つだけ有る」と
「それは何」と聞くと
「原子力発電!」
その当時から賛否両論、色々言われていたが火力発電とは違い二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーとは裏腹に原発の運転はとてもデリケートで事故を起こせば取り返しのつかない悲惨な状況となる。
「電気代は高くなるがスウェーデンのように原発は止めよう!」
と言って私も彼の意見に賛成した事をよく覚えている。
その後その手の話題が出るとやんわり反対してきたが・・・・・。
原発で得た電力で豊かな生活をして来た僕たち。
今考えるとそれは肥大化した消費だった。
事故以来、夜になると節電で街灯や店舗の照明が間引きされているので少し暗く感じたが、これに慣れると以前が逆に無意味に明るかった様に思えて来る。
これをきっかけに無意味な電力消費を無くしスマートでシンプルな生活を心掛けるように努力したい。
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