私が早崎スタジオを退社してフリーのカメラマンになった若い頃、さほど忙しくもないので新規の営業をした事がある。
営業の勉強を兼ねて心機一転張り切っていたのだが・・・・・、1件もお仕事の依頼はなかった。
今まで仕事をした事の無いプロダクションに電話でアポを取っては1日に作品を持って何件も回った。
業界用語で「飛び込み」というやつですかね〜。
しかし、自分の作品が悪かったとは全く思ってはいない。
なぜなら、そのプロダクションが発注ているカメラマンに特別な問題が無かった事や私の作品を見て頂いたADが危険を冒してまで私と仕事をしようとは思わなかったのでしょう。
それは、作品を見て頂いている時の気配で分かる物だ。
自分に置き換えて見れば当然の事で、お手伝い程度の仕事なら構わないだろうが、広告写真となると話は別で広告の良し悪しを左右する重要な部分を身も知れぬ人に任せるADなど居ないのが当然だ!
そんなある日、色々仕事を頂いているCDの方から「知り合いのADがカメラマンを捜してるので逢ってくれないか」と連絡が入った。
ダメ元で作品を持って指定の日時にお伺いするとその場でお仕事の発注を頂いた。
面白い事に仕事も縁なんですね!
広告は共同作業!優秀なスタッフと仕事がしたいと願って探している方との縁が有れば仕事は自然と入ると私は信じている。
無闇に何件も営業したとて縁が無ければ仕事は来ないのです。
私が思うに<前者のような紹介>や<口コミ>等は100%の確率で仕事に繋がると思います。
もし仕事に繋がらないとしたら自分の作品とプレゼンの仕方を見直すべきでしょう。
しかし、今の時代クライアントがギャラに関して非常に敏感なのも事実です。
そして、本日久し振りの新規営業にプロデュサーのUBUさまと行って参りました。
さて、今回のクライアントとの縁はどうなるでしょうか?楽しみですね。
そんな帰りの車中、業界に顔の広いUBUさまに私の相談事を聞いて頂いた。
それは、私が今暖めている写真集の話です。
一つはレシピの写真集。(料理本)
もう一つは日本文化の写真集。
両者の切り口が面白いという事で次回スタッフを集めての企画会議を行なう事にしました。
なにやら面白い展開が起こりそうな予感です。
私のプロフィールと作品はサワスタジオのHOMEに有ります。
お時間のある時に見て頂ければ幸いです。
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