それは 撮影が終わると思われる夕方以降から始めた方がモデルが1人でも多く集まる可能性が有るからだ。
よって、仕事が終わってオーディション会場に直入りするモデルは多い。
その場合メイクを落とさずに来るモデルがほとんどでバッチリメイクからは撮影の内容によってはイメージがわきにくい事も確かだ。
スッピンか軽いメイクで来てくれた方が私はイメージしやすい。
子供は得意だがベビーとなると話は別、最低2〜3人準備する。
1人泣き出すとつられてもう1人泣き出す。しかし残りの1人は笑顔だったりするから不思議だ。
その他、足のタレント、手のタレント、動物のタレントなどはコンポジット(作品等の写真)から選考する。
モデルオーディションでの失敗は2回ある。
失敗談その1
モデルの背中に小さいタトゥーが有ったのだ(若い外人モデル、女)。
体を商売道具にしているのにタトゥーは無いだろうと思いつつもチェックしなかった自分の責任である事は確かだ。
その後オーディションでタトゥーの有り無しは必ずチェックしているがそれをモデルに聞くとそんな物有るはずないでしょ!と言わんばかりに笑われる事もしばしばである。(くやしー!)
失敗談その2
動物が苦手な男モデル(お父さん役)。
北海道、夏のロケで1カットだけお父さんと息子とで馬と触れ合うシーンがあった。
オーディションに来たモデルには全て聞いたはずだったのだが1人だけ聞き忘れてしまったのか、そのモデルは動物が全く駄目で急遽お母さん役の方にそのカットは変更して頂いた。
オーディションで私がモデルの顔と目以外に注意深く見るパーツは<足>と<腕から手>の2つ。
足は全てのポーズの基本になる土台と考えている。
よって、足の運びや動き、見せ方がとてもポイントとなる。
その次は腕から手。
何も持っていない、何もしていない腕や手のさばき方が上手いモデルはなかなかいない。
また、手の綺麗なモデルも多くないのだ。
モデルの容姿も重要だがカメラマンとしてそのモデルの「動き」や「しなやかさ」に気を使うべきだと思う。
モデルはある程度自分の動きや見せ方、笑い方を持っていて、それから外させた時にどうなるかを観察しなければならない。
しかし、上記2つに当てはまらない場合も時としてあるから面白い。
例えば、とても個性的でスタイルがすばらしく、今回の撮影に打って付けのモデルだがプロ歴のとても浅い子を使う時だ。
この場合はギャンブルである。
カメラマンの動かし方でモデルのフレッシュ感を前に出して形にしていく事を最優先にすべきで、細かい所はあまり気にしない方がいい結果を生む。
当然この事はモデルをセレクトする前に了解を得ておく必要がある。
最後に女性モデル、特に若い子を二者択一するときは女性の意見を尊重した方が正解かも!
男が選択しようとすると自分の好みや趣味に走りがちになるからね。
私のプロフィールと作品はサワダスタジオのHOMEに有ります。
お時間のある時に見て頂ければ幸いです。
コメントする