<隅田川>
とても大切だったはずの僕らの特別は
まるで特別じゃないみたいにいつも側にあったから
ずっと履いているボロボロのスニーカーみたいに
ジャケットが気に入っている好きなバンドのCDみたいに
音が出なくなっても何故か手放せないギターみたいに
当たり前に側にあったから
あの時、ずっと続くと思っていた事の殆どは
今じゃもう終わっている
じゃあ、
今、ずっと続くと思っている事の殆ども
いつかは終わってしまうのかな
信じられないけど
きっとそうなんだろうな
こんな馬鹿な僕にひとつだけ
文句が言えるのだとしたら
「忘れちゃいけない」は
もう忘れちゃいけない
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