長野県上田市丸子の民家がポツポツと点在する町の中にひっそり流れる清流がある。
そこが地域住民の方々が協力して保護しているホタルの里です。
http://www.youtube.com/watch?v=Yo7uQZxlNpM
「この一週間寒い日が続き例年より遅れて昨日あたりからやっと飛び始めたよ」と駐車場を整理する警備員の方が教えてくれた。
せっかく来たのにホタルのピークで無い事と雨がポツポツ降り始めた事で気分が落ち込みながらニコンD3sと重い三脚ジッツオを担いで次男naoとホタルの里へ歩いて行く。
小川に架かる小さい小さい橋の上に三脚を据えた。
少し早かったのか、雨が降り始め少し寒いのかホタルは居ない。
30分待って飛ばなかったら帰ろうと思った時、小川の上をス〜と一つの光が余韻を残して消えていった。
その後、同調するように幾つかの光の余韻がス〜と優美に曲線を描く。
確かにピークでは無いものの、見れて幸せだった。
私が子供の頃、夏休みに父の実家が在る滋賀県に兄と二人だけで泊まりに行くと、田んぼや小川にホタルが沢山飛んでいた事を思い出す。
あの頃は綺麗と思うより縦横無尽に飛び回るその光に鳥肌が立つような不気味な恐怖を感じたのだが・・・・・。
そんな事を思いながら真っ暗な橋の上でホタルの光にピントを合わせていると橋の真下で弱々しく、優しい淡い光がゆっくりと光る。
naoが大人になる頃このホタルの里は在るのだろうか。
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