終わりを創るのもカメラマンの仕事


090326_0570.jpg
<NikonD2x+18~200>
今日の東京タワー
イルミネーションが変わってました。

広告写真業のカメラマンとして今年でかれこれ22年になる。

モデル、料理、宝石、車等、振り返るとジャンルを問わず色々な広告写真を撮影して来た。
と言うより広告写真の中で改めてジャンル分けする事も無いと常日頃思っているのですが。

その中で一番大切にしているし、大切にしなければいけないと思っている撮影は「商品写真」だと思っています。

イメージカットとは違い、ごまかしの効かない直球勝負の世界で、カメラマンの技量がはっきり現れ、なおかつ大変難しい撮影でもあるが地味な撮影でもある。

モデル撮影と違いリズムやノリも無ければ駆け引きも無い。
商品をモデルに例えると、カメラマンがヘヤーメイクもスタイリストも行ない綺麗に仕上げていきポーズも決める。

全てカメラマンの判断と責任で進められていく、とても根気のいる撮影である。

オヤブン(僕が以前勤めていたハヤサキスタジオ社長早崎治氏)によく言われた言葉に


「商品撮影にこれでよいということはない」


最近その意味が少しわかるような気がします。

商品撮影に終わりは無いが責任を持って終わりを創るのもカメラマンの仕事なのです。

このブログ記事について

このページは、澤田スタジオ HOMEが2009年3月27日 01:26に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「一色無限のトーン 2」です。

次のブログ記事は「一色無限のトーン 3」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 6.0.3